JASMINE広尾本店

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お料理に合わせて楽しめる様々な紹興酒の世界

紹興酒について

数ある中国酒の中でも日本で一番なじみの深いお酒が紹興酒ではないでしょうか?

お酒は大きく2種類(醸造酒と蒸留酒)に分けることが出来ますが、中国ではそれぞれ黄酒(醸造酒)、白酒(蒸留酒)と言い表します。

紹興酒はもち米や麦麹が主原料の醸造酒、「黄酒」の仲間で、アルコール度数も14~18度と同じ醸造酒の日本酒やワインと同程度です。

紹興酒という呼称は中国東部の町、浙江省紹興市で作られていることに由来します。

現在はもち米に麦麹を加え、街の南西にある鑑湖という湖の水で仕込んだものだけを紹興酒と呼ぶことが許されており、近隣の都市で作られる醸造酒は、風味は似ていても紹興酒とは呼ばれません。

紹興酒には製法の違いによって、元紅酒、加飯酒、善醸酒、香雪酒の4種類があり、日本でよく飲まれているものは米と麦麹を通常よりも多めに用い、甘味(コク)を強めた加飯酒が多いようです。

紹興酒に代表される「黄酒」は中国江南地方(浙江省、江蘇省、上海市)や南部の福建省などを中心に中国全土で作られており、各地で特色のある地酒が愉しまれています。

黄酒を長期熟成させたものを老酒(ラオチュウ)または陳酒と呼び、紹興以外の土地ではこれらの名前で呼ばれることが多く、上海老酒や福建老酒、山東省の即墨老酒などが有名です。

紹興酒に氷砂糖を入れるのはなぜ

一昔前の日本の中国料理店では紹興酒には氷砂糖というのがほぼ定番でした。

ですが、本場紹興ではその様な光景は見たことがありません。この起源には諸説あるのですが、その昔、品質の安定しない安い(熟成されていない)紹興酒を美味しく飲むために砂糖を入れた名残とか、国民党が台湾に移った時に台湾に渡った紹興の杜氏さんがその気候や原材料の違いから、なかなか美味しい紹興酒を作ることが出来ず、台湾で広まった風習が日本にも伝わった(昔日本で飲まれていた紹興酒は台湾産が主流)などと言われています。

どちらにしても丁寧に仕込まれ、しっかりと熟成させた紹興酒には天然のアミノ酸がたっぷりで深いコクとほのかな甘みが備わっていますので、そのままでも十分に美味しく頂けます。

上海の黄酒、石庫門(シークーメン)もお楽しみいただけます。

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